パピーの内に出来ること

レッスンの合間にブレイク(絡み)タイムを設けます。今日は、ひずめを2匹に与えます。
ひとりっ子のウールは、社会性のお勉強にもなりますよ。おもちゃやガジガジするものを他のワンちゃんと一緒の時にはどうなるか!?

同じひずめでも、人(犬)のものは気になりますね。 バニラがちょっと気をそらした時に、バニラがかじっていたひずめの匂いを嗅ぎに行きました。

・・・が、そこはちょっと年上のバニラ、すかさず取り返しに来ました。
しっぽをピーンと上に伸ばして、自分を大きく見せながら、
『ぼくのだちん!』 (バニラ)
『あ、
しーましぇん! ><;』 (ウール)
低姿勢のウールです。バニラを上だと認めています。こうだと、トラブルにならずに収まりますね。
取った取られたは、ある程度はワンちゃん同士に任せないとなりません。しかしながら、そこでトラブルが発生したら、ワンちゃんを引き裂くのではなくて、言葉で止めさせるように常日頃練習しておくといいですね。
アメリカ滞在中に、ダンバー博士の設立したクラス(シリウス)が家の近所にもあったことから、そこを任されていたトレーナーに私の経歴をまとめてメールしたら、アシスタントで入っていいと言って貰えたので、クラスの流れなど勉強になりました。パピーのクラスでは必ず他のワンちゃんとの交流を持たせますが、1歳を超えたワンちゃんに限っては、絶対に交流を持たせないのでした。
そこに来る大体のワンちゃんは大丈夫そうに見えたので、どうして絡ませないのか聞いて見たら、パピー期に社会性を学んでいないワンちゃん同士ではリスクがあり過ぎる、と。クラスの中なので、何かあったらトレーナーの責任となりますから、それを受け追うのは大変ですからね。リードはしっかり装着して挨拶以外は近づけさせなかったです。
我がクラスでは、人間に対して攻撃性のないワンちゃんであれば、パピー期に他のワンちゃんとの交流をさせなかった子でも、会わせるチャンスを作ります。相性や性格を見ながら相手選びをしてます。その子で上手くいったら、他のワンちゃんとも試してみます。コマンドだけで意識チェンジを出来るワンちゃんであれば、相性が良くなくても一緒に居させます。トラブルにならないようにしっかり監視しながら。
パピー期の社会性作りは実に大事です。ワンちゃんの為に時間を作って、いろんな経験をさせるといいですよ。
さてさて・・・、

今度は、ウールがかじっていたひずめを横取りしたバニラ、そ知らぬ顔で集中してます。
『なんの事やら~』 (バニラ)
バニラが諦めるのを健気に待つウールであった。

『おやま~、
お若いわね~
おふたりさん。』 (エリー)
あらま~、あなたが言えた事っすか~?、エリーさんよ。
姉御(ヤンキー)からいつしか貴婦人になったエリーですが・・・。
その昔、エリーは自分の物は自分の、人の物も自分の!って感じのワンだったから、それはそれは凄かったです。エリーが近づくと大体はみんな(犬)、
『あ、ど~じょど~じょ! ><;』
と、譲ってくれました。
それがエリーを更に強くさせていったのでありました。
でもでも、そんなヤンキー気質を持ってるエリーですが、絶対に人には歯向かわないです。スペアリブだろうが林檎だろうが食べてる時に手を出せば、
『あ、ど~じょど~じょ ><;』
と、口から落とします。
これも練習の賜物。何を食べていても、手を出せばもしくはコマンドを出せば、ポロッと口から出せるワンちゃんにしっかり育て上げる努力をしましょう!
もうひとつ大切なことは、諦めさせることを学ばせること。
『リーヴィット』
のコマンドで。
エリーがワンちゃんの持ってるものを取ろうとする時には、リーヴィットを言うことにしていました。そうしていくと、横取りも減っていきました。そして、’横で待つ!’と言う行動に変わっていき、他のワンちゃんも安心してその物に集中出来るようになります(横でがん見されてるので、そうは安心出来ないのですがね・・・^^;)。リーヴィットを言えば横取りは回避できる様になっても、それでも、ヤンキーエリーは油断ならぬ小娘なので、今でもリーヴィットは必需言葉です。
”


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