GDV(胃捻転・胃拡張症候群)
〔原因〕
① 大型犬は、腹が深く胃を支えている帯が伸びてしまいやすい。
② 怖がりな犬のほうが、落ち着いた犬よりも発生率が高い。
動物はストレス下に置かれると、特定のストレスホルモン反応や神経反応が起きる。
③ ゲップが上手に出ない犬。食事の時に空気を飲むことが多く、ゲップを出さないと胃がパンパンになる。
④ 一般に加齢と共にGDVの発病率は高くなる。
⑤ 慢性的に痩せている犬。
胃が弱い犬は痩せがちで、胃が弱いということで発生率が高くなる。
〔症状〕
・GDVになると、胃が拡張する。胃は左側にあるので、体の左側が張り出し硬く膨らむ。胃の大半が胸部に収まっている犬の場合は、外からは分かりにくい。
・大きな血管を止めてしまうので、酸素もうまく運ばれず循環不全が起こる。
・発生してから獣医に連れて行かないと、ショック症状になりやがて死をもたらすので、注意!
〔掛かり易い犬種〕
グレートデン、アフガンハウンド、アイリッシュセッター、ドーベルマンピンシャー、ジャーマンシェパード、秋田犬など。
〔予防〕
① 一度に大量与えない。 数回に分ける。
② 早食いにならない工夫を。
③ ドッグフードにクエン酸が入ったフードの場合、フードを水でふやかさない。
④ 食後、急激な運動はさせない。 最低一時間は休ませる。
⑤ 食器台を使わない。(空気を飲みやすくなってしまうため)
⑥ 食事の見直し
ドライフードだけを与えない。
高たんぱく質の食餌、特に生肉。
生食がベストと言える。
ヨーグルトで善玉菌を増やす。
腸内を酸性にする。
繊維を与える。
⑦ ストレスを強くかける状態は避ける。
ドッグショーや競技会など。
掛かり易い犬種を飼っている方は、気をつけてください。